小川歯科医院
小川歯科医院電話番号0547-37-1418
小川歯科医院
お知らせ

小川歯科医院がFM島田「いぶき」2023年春号に掲載されました。

いぶき

掲載内容

コロナ禍だからこそ 健口けんこうになろう!!

健口けんこうになろう!」をテーマに歯科医の小川先生にお話を伺いました

◎口の中は身体全体の健康に繋がっているのですか?

 その通りです!特に口の中で問題になるのは歯周病菌です。代表的な疾患では心臓病があります。心内膜炎しんないまくえんと言って歯周病菌が血液を通って悪さをしたりするのです。妊婦は低体重児・早産になったりすることがあります。糖尿病にも影響があります。糖尿病と歯周病はお互いに足を引っ張りあうのです。それから誤嚥性ごえんせい肺炎です。歯周病菌が肺に回り肺炎の原因になることもあります。
 外科手術にも関係しています。手術前にお口の中を歯科医院でクリーニングした患者さんとそうでない患者さんを比べた時に手術後肺炎の起こる割合が低くなることがわかっています。最近では大手術の前に、口の中をクリーニングしてください。という依頼が外科の先生からよくあります。

◎虫歯や歯周病について教えてください

◇虫歯は歯科検診の時にC1・C2・C3・C4と聞くことがあると思います。C1からC4に向かって症状が悪くなっています。C1・C2の時は自覚症状がほとんどありません。C3は神経まで虫歯が進み、冷たい物・熱い物・食べ物を噛んで痛みを感じるよう虹なります。C4になると虫歯菌が神経に入り歯はボロボロになっています。この状況になると神経がやられてしまっているので痛みが無いのです。痛みが無くなっていても虫歯ですからどんどん悪くなっていきます。そうすると骨のほうまで虫歯菌が入ってしまうのです。
◇歯周病は、はじめは歯茎が腫れたかな?血が出るかな?という症状ですが、進行していくと徐々に歯が動き始めるようになります。歯が動くという事は骨が溶けて無くなってきているという事です。さらに進むと骨が溶けて無くなり痛みが出たり歯がグラグラしたりします。最悪、歯が抜けてしまう事になります。

◎超高齢化社会の今 8020運動にも変化があるようですね

 平成元年に8020運動(80歳で20本の歯を保つことを目標とした歯の健康づくりの運動)が始まりました。当初、10パーセントにも満たない達成者でしたが現在は半数以上が達成しています。素晴らしいことです!
 今、歯科医師会では20本の歯をより良い状態で今後もしっかり噛める事ができるように、オーラルフレイルという考え方を加えて健康長寿をサポートする発信・啓発をしています。噛むことが脳への刺激となり認知症予防になるといわれています。

◎医療費の事も気になります

 8020運動達成者と未達成老の年間医療費を比べるとかなりの差が出ている事がわかっています。口の中の健康は、家計にも良い影響があるのです

◎歯科検診の理想的な期間を教えてください

 最低でも半年に1度診てもらう事をおすすめします。わたしの医院では、歯周病が進んでいる方は3カ月に1度来てもらっています。そうすることで健康な口の中を保ち続ける事ができ、不調が見つかっても早め早めに対応ができるのです。

◎小川先生のメッセージ

 歯科医院に通う事に対してためらう患者さんが多いと聞きます。また、治療途中で通わなくなり、期間があくと通い辛くなる、とも聞きます。久しぶりの通院になっても、そこからが始まりです。心配せずいらしてください。歯科医院が一番身近な病院になってもらいたいと心から願っています。
みんなで健口になりましょう!